COLUMN 社会保険・労務

2026年05月15日

パートタイマーの社会保険加入——2024年以降の適用拡大で何が変わったか

2024年10月から、社会保険(健康保険・厚生年金)の適用が従業員51人以上の企業まで拡大されました。これにより、これまで社会保険に加入しなくてよかったパートタイマーが新たに加入対象になるケースが増えています。

加入対象になる4つの条件

以下の4つをすべて満たすパートタイマーは、社会保険への加入が必要です。

  1. 週の所定労働時間が20時間以上
  2. 月額賃金が88,000円以上
  3. 2ヶ月を超える雇用見込みがある
  4. 学生ではない

企業側のコスト増と対応策

社会保険料は会社と従業員が折半するため、企業の人件費コストが増加します。新たに加入対象となる従業員が多い企業ほど影響は大きくなります。

対応策としては、以下が考えられます。

  • シフトを週20時間未満に調整する(ただし従業員との合意が必要)
  • 加入を見越した賃金・雇用計画の見直し
  • キャリアアップ助成金(社会保険適用時)の活用

従業員にとってのメリット

社会保険に加入することで、従業員は厚生年金・健康保険の手厚い保障を受けられます。将来の年金額が増える、傷病手当金・出産手当金が受給できるなど、長期的には従業員の定着率向上につながるケースもあります。

自社の対応が正しくできているか不安な場合は、社会保険労務士への相談をお勧めします。

このコラムを書いた人

伊東 博志

伊東 博志

いとう ひろし

こころざし社会保険労務士事務所

TSUTAYA・スギ薬局・ビックカメラなど大手流通での実務経験後、社会保険労務士として独立。障害年金申請代行と中小企業の労務顧問を専門とする。街角年金相談センター相談員として多数の年金相談実績を持ち、受給に向けた申請書の書き方から審査対策まで徹底サポートする。

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